公明党横浜市会議員団6名で
小樽市の「空き家・空き地バンク」制度を視察しました。
この制度は、小樽市の定住人口が毎年約2,000人減少を続ける中、市内にある空き家・空き地の物件情報
を登録し、公開することによって、
物件の有効活用を図り、市への定住人口や地域の活性化を促進
するための制度です。
小樽市では、制度施行前年の20年度に空き家・空き地の実態調査を実施しました。
調査の結果は、空き家の合計は613戸のうち、良好な空き家は約半数、危険家屋は約5%。
また、空き地の合計は2,039で、約半数が未利用、40%弱が駐車場でした。
良好な空き家や条件の良い空き地は、バンクへの登録を勧誘し、危険家屋は適正な管理を要請していく
方針としました。
また、空き家の所有者は市外の方が多いことも判りました。
急速に進む少子高齢化と人口減少という全国的な課題でありますが、高齢化率が30%を超え、著しい定住
人口の減少が続く小樽市にとっては、特に喫緊の課題と認識し創設された制度です。
制度の目的としては、
*空き家・空き地の有効利用 *定住促進
*二地域居住の促進
*まちなか居住の促進
*住環境が良好な郊外への住み替え促進(子育て世代など) をあげています。
目的の実現のため、空き家・空き地の所有者と利用希望者をよりスムーズに結び付けるよう市がホームペー
ジや窓口で情報を公開し、具体的な交渉や契約は仲介者である(社)北海道宅地建物取引業協会小樽支部
会員が行います。
質疑では、予算規模等についての質問に対し、財政の厳しい中、費用を掛けず効果をあげるため工夫された
制度であることが説明されました。
具体的な手続き方法や制度の特徴などの細かな質問にも丁寧に回答を頂きました。
本市にとっても共通する課題が含まれているので、まだ始まったばかりの制度ではありますが、今後の動向
を注視していきたいと思います。